産後、閉経後女性の手指の関節炎、腱鞘炎

今年は、大嘗祭も行われ新たなる年の師走を迎える今日この頃。

如何お過ごしですか。もろおか整形外科の諸岡です。

指先の第1関節の腫れや変型を伴う痛みにへバーデン結節と言う病態があります。
原因は不明ですが一般的には使い過ぎや加齢、遺伝体質と思われる痛みがあります。
治療法は患部を休め湿布等で炎症を鎮め少し落ち着いたら関節が硬くならない様に動かすのですが、女性で産後授乳期や更年期の後に症状が出た方に関しては女性ホルモンのエストロゲン不足も原因の1つである可能性があります。

エストロゲン自体は機能せず受容体と結びつき働くもので、受容体は子宮内膜、乳腺、骨、関節、脳、血管の他、腱鞘、靭帯にもあり排卵後エストロゲンの量が低下すると滑膜が厚くなります。
つまりエストロゲン不足により関節や腱が腫れやすくなるとの事。
大豆のイソフラボンにエストロゲン様の作用がある様ですがその他食事からの栄養バランスが従来の治療にプラスして大切です。

年末は暴飲暴食に気をつけて健康習慣を意識してお過ごし下さい。

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