体幹筋(インナーマッスル)強化法

日毎に冬の訪れを感じる季節になりました。もろおか整形外科の諸岡です。
今回は、腰痛や姿勢に関わりが深い体幹筋(インナーマッスル)を強化するための簡単な方法ドローインについてお話しましょう。ドローインとは息を吸う、引っ込めると言う意味で息を吸ってお腹を大きく引っ込める体操法です。腹式呼吸に似ていて立位、座位どちらでも良いです。(腰の悪い方は仰向け膝を90度ぐらい曲げた状態が良いでしょう) 1、ゆっくりと,お腹を膨らませな
がら鼻から大きく息を吸い、2,ゆっくりお腹を凹ませながら口から息を吐く。その時お尻の穴をしめるイメージを持つと効果的です。これを1セット10回、1日3回行います。これにより腹横筋など体を起立させるインナーマッスルを強化しコルセットをしているのと同じ効果をもたらします。これはウエストのくびれを作る筋肉でもありウエストダウン効果、お腹を引っ込ませる効果もあります。皆さんも是非試してみて下さい。年末もどうぞお元気にお過ごし下さい。

デング熱

秋になり過ごしやすくなってきましたがいかがお過ごしですか。もろおか整形外科の諸岡です。
巷ではデング熱の話題が取り上げられ、涼しくなり蚊の活動性も弱まりつつあり心配はなさそうですが今後のためお話しましょう。
デング熱とはデングウィルスが感染して起こる出血性の熱病で熱帯シマ蚊(まだら模様)を媒介してくることが多いそうです。毎年アジア(インドネシアのバリ島、インド、フィリピン、タイ)
中南米、オセアニア、アフリカなどで感染が報告されており日本でも毎年100人前後発病が確認されています。20代の方が一番多く、次に30代、40代と続きます。
蚊にさされ3~7日で38度以上発熱し悪心、嘔吐、頭痛、関節痛、筋肉痛など風邪にかかったような症状が出ます。また体に発疹がでることもあります。
通常発熱してから1週間程で解熱しますが有効な治療薬はありません。体力を回復させ経過をみます。注意してほしいのは出血性の熱病のため歯茎からの出血、血尿、血便症状もあります。体の痛みをとるために安易に解熱剤のバファリン、ロキソニン系の薬やPL系の風邪薬の使用は血小板の働きを抑える効果があるため避けましょう。デング熱にはアセトアミノフェン(カロナールなど)の解熱鎮痛剤が安全です。
蚊の多い所へ行く時は長袖、長ズボン(虫よけスプレー)を用意し、秋の味覚の美味しい季節、気持ちよくお過ごし下さい。

夏バテ

梅雨明けし暑さが厳しくなってきましたが、皆さん如何お過ごしでしょうか。もろおか整形外科の諸岡です。
今回は夏バテについてお話しましょう。
夏バテとは、暑さのために食欲が減退したり、冷たい水分を取り過ぎ体調をくずし内臓の機能が低下してしまう状態で ”夏に疲れ果てる”が語源のよう。
吐き気、下痢、頭痛、微熱、めまい、食欲低下などの症状があります。
原因の一つにジメジメした湿度による汗のべたつきで不快さが自律神経に影響し胃腸など内臓の働きを低下させ食欲減退を引き起こします。
冷たい飲み物、食べ物の取りすぎ、また暑い夜の不眠から来る体力低下も影響します。
夏バテが起きやすい時期は7月に入り急に気温が上がる時期と夏の終わりに疲れが出てくる9月頃は要注意だそうです。
冷房のきいた部屋での生活に慣れると汗をかきずらい体質になるため体温調節をスムーズにおこなえず、どんどん暑さに弱くなりさらに冷房を強くする悪循環に。
暑い夏こそ温かいお風呂や温泉の他、軽い体操で汗を流す、胃腸にやさしい温かい食事をいただくことも大切です。
食事と睡眠をしっかりとり、水分は一氣に飲まずこまめに分けて取るように心がけこの夏を元気に乗り切りましょう。

ヒアルロン酸のお話

早いもので節分を迎えましたがいかがお過ごしですか。もろおか整形外科の諸岡 です。今年もどうぞ宜しくお願い致します。初回は皆さんも良く耳にするヒアルロン酸についてお話しましょう。ヒアルロン酸は体の中の関節や皮膚、目などに多く含まれる構成成分の一つで(血管、心臓、脳、へその緒にも含まれます)特性としては優れた保水力(ヒアルロン酸1gに6Lの水を保水するといわれています)非常に高いねばりけ、弾性(元の形に戻ろうとする力)が特徴です。よく美容やアンチエイジングで取り上げられるのはこのような特性があるためです。整形外科では膝と肩の関節治療に使用するヒアルロン酸の注射薬があります。中高年以上で 関節軟骨の摩耗による関節痛がある方に適応があり、効能は関節軟骨の摩耗を抑え動きを良くすることにより痛みや炎症を抑えるものです。
関節内に直接注射することで加齢で減少したヒアルロン酸を直接補いヒアルロン酸の産生能力を高めると言われています。関節の痛みを感じたらまずは整形外科を受診してみて下さい。