スマホ老眼

師走を迎え今年も残り少なくなってきましたがいかがお過ごしですか。もろおか整形外科の諸岡です。今回はスマホ老眼についてお話しましょう。老眼とは、近くの文字が見えなくなる症状で早くて40代以降から出てくる症状が最近では20~30代に多く出てきているそうです。長時間スマホなどの画面に目を近ずけて酷使すると夕方頃老眼と同じ症状が出てくるというものです。1,近くの文字がぼやける。2,眼精疲労。3,目のかすみ。4,肩こり。5,頭痛など。若い健康な方でスマホ、パソコンなど使用時間が長く上記のような症状が出る方は予防や対策が必要となります。対策としては1,スマホ等長時間使用を避ける。2,目と画面を40cm以上離す3,画面のブルーライトをカットし少し暗めに設定する。4,まばたきをする。5,周期的に遠くを見る。頚や肩が悪くなくても目の疲労が肩こり、頭痛を引き起こす事もあるのでしっかり睡眠、食事の生活習慣を整え適度な体操、運動を心がけ良い姿勢を意識しましょう。
忙しい師走こそ体調管理を心がけ暴飲暴食に気をつけ楽しい年末をお過ごし下さい。

若木骨折とは、

秋のキンモクセイが香る今日この頃、いかがお過ごしですか。

もろおか整形外科の諸岡です。

秋は運動会も多いので、今回はお子さんによく見られる外傷、若木骨折についてお話ししましょう。

転倒して手をついたり、強いボールを手に受けた後など骨に強い衝撃がかかると大人の場合は骨が折れますが、健康な小学校低学年頃までの子供の骨は曲がります。

ちょうど水分を多く含んだ若木が折れずににグニャリと曲がる状態に似ているので若木骨折とよばれています。

衝撃が強くなければ見た目の腫れも少なくわかりずらく、痛みを訴えてもそのまま放置されることも多い様です。

軽い若木骨折であれば固定し1から2週間程度で回復しますが固定せずに放置するとさらに回復に日数がかかったり変形が進む事もありますのでお子さんが転倒した後など手首の痛みを訴える時は、一度近くの整形外科を受診してみて下さい。

コンドロイチンとは

盛夏迎える今日この頃いかがお過ごしですか。もろおか整形外科の諸岡です。今回はサプリメントの紹介の最後、コンドロイチンについてです。軟骨の30%を占めるコンドロイチンはグルコサミンから作られる物質で軟骨に水分を補給し弾力性を高める役割の他、血管が通っていない軟骨に栄養素の供給や老廃物の排泄を行っています。軟骨以外では、皮膚の結合組織、脳、臓器など体内のいたる所に存在します。食事では、うなぎ、サメの軟骨、すっぽん、ツバメの巣、山芋、サトイモ、めかぶ、オクラ、納豆,モロヘイヤ、なめこ、根昆布などネバネバした食品に多く含まれるようです。夏場のスタミナ食としても取り上げられるこれらの食材は免疫力も活性化するようです。これから夏本番、栄養と消化の良い食事、こまめな水分補給、熱中症対策と、健康に気を付けて良い夏をお過ごし下さい。

グルコサミンとは

雨に濡れた草木が美しい季節になりました。みなさんいかがお過ごしですか。もろおか整形外科の諸岡です。今回は前回に続きグルコサミンについてお話しましょう。
グルコサミンとはブドウ糖とアミノ酸が結びついてできたアミノ糖の1つで、ヒアルロン酸の成分のもとの物質で、効能はヒアルロン酸と同じく年齢とともに減少する潤いのもととなります。1日に1500mg摂取し3年以上飲み続けると少なからず効果があるとの報告もありますが、実際この量を毎日飲むとサプリとしては高額になったり、グルコサミンはカニやエビの甲羅に多く含まれこれが原料になるので甲殻類の食事アレルギーのある方、血液サラサラ効果があるので抗凝固剤(ワーファリン等)すでに内服中の方、糖が含まれるため糖尿病や予備軍の方は十分な注意が必要です。食事ではうなぎ、フカヒレ、牛、豚、鳥の軟骨、干しエビや山芋、オクラ、納豆などネバネバした食品などに含まれるようです。グルコサミンをはじめサプリメントはあくまで健康補助食品のためまずは日々の食事を大切にして。日中歩いたり体を動かす運動習慣で筋力維持を心がけ過ごしていきましょう。

ヒアルロン酸とは。

今年も桜の美しい季節になりました。如何お過ごしですか。もろおか整形外科の諸岡です。今回はヒアルロン酸について書きましょう。ヒアルロン酸とは1934年に牛の硝子体(眼球)から発見されたもので無色透明でぬるぬるした粘性、弾性の強い物質です。ヒアルロン酸1gで6リットルの水を保持する能力があり身体の中で潤いが必要ないたる所に存在します。(目、脳、皮膚、関節、心臓、血管、卵巣、臍帯など) 体内のヒアルロン酸は赤ちゃんの頃が最も多く40歳で半分、その後半からさらに減少して行くと報告されています。
整形外科では関節の機能を改善するため変形性膝関節症や肩関節周囲炎、関節リウマチの膝、肩の関節痛に対し注射で関節内に直接注入し痛んでいる部分を覆い痛みを改善、関節の動きを良くして潤滑剤のように炎症を緩和します。またヒアルロン酸の保水力と弾性によるクッション効果などで関節軟骨を守ります。関節軟骨には血管がないため内服では他の組織に吸収されてしまうため注射による治療が保険適応で受けることができます。花冷えの季節、お身体どうぞご自愛下さい。

五十肩と 肩こりは別のもの。

新年から早いのもので節分を迎える今日この頃いかがお過ごしですか。本年もどうぞ宜しくお願い致します。もろおか整形外科の諸岡です。
今回は五十肩についてお話しましょう。五十肩と聞くと五十代での肩こりと思う方が多い様ですが実はまったく状態が違います。肩こりは頭を支える筋肉の張り痛みのことに対し五十肩とは肩関節の炎症に伴う痛みで可動に支障が出る状態の俗称で年齢は五十代に限りません。放置すると関節が硬くなり動きが悪くなります。肩関節だけでなく上腕や肘上まで痛みが放散する事もあります。外傷や病気もないのにある日突然、荷物を持ち歩いた後ふいに腕を上げたり動かした後から痛みを感じ気付けば数ヶ月間変わらずと言うパターンです。急性期は動かせない程痛むこともあります。原因は加齢に伴う
肩関節の柔軟性の低下、運動不足による筋力低下、冷えによる血行不順、夜間横寝での圧迫などです。治療は初期痛みが強い1週間程は湿布、薬など使用し炎症を止めるため無理に動かさずに。その後はお風呂で良く温めながら痛みを我慢出来る範囲内で肩関節を動かし始めます。ズキンと痛みが出る範囲を避けて肩関節を動かせる体操、運動を積極的に心がけて行きましょう。ほっておけばある日突然楽になるケースは少ない様です。肩関節を硬くしない事が大切です。3ヶ月~1年以上治るのにかかる事もありますが、診察したら原因が首だったと違う事もよくありますのでしびれを伴ったり1ヶ月間マッサージやケアしても変わらない時は近くの整形外科を受診してみて下さい。